シェルスクリプトマガジン

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第2回 コメント行を削除する

投稿日:2019.04.16 | カテゴリー: 記事

 LinuxやUnix系OSの設定ファイルを見てみると、「#」で始まる行が説明が書かれた「コメント」になります。ドキュメントを見なくても設定が記述できるように、複数行にわたったコメントを使って詳細に説明が書かれていることもあります。
 コメントはとても便利です。しかし、コメントとコメントの間にデフォルト(初期状態)の設定が書き込まれている場合、コメントが邪魔になることもあります。そこで、今回はデフォルトの設定をすぐに確認するための、コメント行を取り除くシェルスクリプトを作成します。

仕様やロジックを考える

 LinuxやUnix系OSの設定ファイルの多くは「/etc」ディレクトリの下に保存されています。いくつかの設定ファイルを開いてみると、前述したように先頭に「#」が付いた行がコメントになっています。よって、今回のシェルスクリプトでは、行頭が「#」を見つけて、その行を削除すればよいわけです。
 また、設定ファイルによっては空白行も残さない方が見やすい場合もあります。そこで、空白行を残す場合と残さない場合の両方の処理ができるようにします。

第1回 Amazonの商品ページURLをきれいにする

投稿日:2019.04.2 | カテゴリー: 記事

 シェルスクリプトなどのプログラムを作成する上で、とても重要なのは「ロジック」を考えることです。簡潔で最適なロジックを思いつくのは重要ですが、シェルスクリプトの場合は、いろいろ悩まずにLinux/Unix系OSのコマンドリファレンスなどを見ながらロジックが浮かんだら、すぐに書いてみることです。
 自分が使えればよいので、知っているコマンドを組み合わせるだけで構いません。無駄が多かったり、不思議な処理になっていたりしても正しく動けば問題ありません。とりあえず、完成させることが重要です。
 本連載で紹介するシェルスクリプトの例もその前提で記述しています。後からもっと簡単に書ける方法が思いついてもそのままにしています。

連載 シェルスクリプトを書いてみよう

投稿日:2019.04.2 | カテゴリー: コード
イラスト:ヨーダヒデキ

 シェルスクリプトは、Linux/Unix系OSのコマンドのみで記述できるプログラムです。さまざまな処理を簡単に記述でき、LinuxやUnix系OSの環境があれば、すぐに実行して試せるのでとても便利です。本連載では、役立ちそうなシェルスクリプトを紹介しながら、シェルスクリプトの書き方を説明していきます(隔週更新予定)。
 なお、シェルスクリプトを開発・実行するには、Linux/Unix系OSがインストールされたパソコンが必要です。例えば、「連載 UbuntuではじめるLinuxサーバー」の第1回第4回で紹介した方法でUbuntu Serverをインストールしたパソコンを用意できます。

記事中で紹介したシェルスクリプトのコードは、以下のページから入手できます(WordPressのバグなのか、何らかのパターンで「$」などの文字が消えてしまうことがありますのでシェルスクリプト自体はこちらから入手してください)。
https://github.com/shellscript-magazine/rensai_shellscript1

目次
第1回 Amazonの商品ページURLをきれいにする
第2回 コメント行を削除する
第3回 写真を整理する
第4回 ファイルサーバーを構築する
第5回 文書をPDFファイルに変換する
第6回 DMを自動送信する(SMTPS編)
第7回 DMを自動送信する(STARTTLS編)
第8回 自動でアーカイビングする
第9回 グローバルIPアドレスを通知する
第10回 写真から場所を調べる
第11回 大切なメールだけをチャットルームに送る
第12回 コマンドを作る
最終回 不正アクセスを通知する

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