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第11回 ストレージの可用性を高める(RAIDの運用管理)

投稿日:2018.06.29 | カテゴリー: 記事

3回にわたって、Ubuntu Server 16.04 LTSにおけるRAIDアレイ(ソフトウエアRAID)の構築方法を紹介しました。複数のストレージを使ってRAIDを構成したことで、可用性を高めることができました。しかし、安心はできません。ストレージの故障から復旧するまでの間は、高可用性を確保できないからです。

常にRAIDの状態を監視し、ストレージの故障を発見したときはすぐに新しいストレージを割り当て完全復旧しなくてはいけません(図1)。よって、今回はRAIDの運用管理方法について解説します。

図1 RAIDアレイの監視

第10回 ストレージの可用性を高める(ソフトウエアRAIDの構築3)

投稿日:2018.06.22 | カテゴリー: 記事

前回と前々回で、Ubuntu Server 16.04 LTSのインストーラーを使った、ソフトウエアRAIDの構築方法を解説しました。今回は、既に動かしているUbuntuサーバーにRAID構成にしたストレージ(RAIDアレイ)を追加します(図1)。

図1 ソフトウエアRAIDによるRAIDアレイを追加

今回も扱うRAIDは「ソフトウエアRAID」です。LinuxにはソフトウエアRAIDを構築・管理する「mdadm」コマンドが用意されています。

第9回 ストレージの可用性を高める(ソフトウエアRAIDの構築2)

投稿日:2018.06.15 | カテゴリー: 記事

前回は、「BIOS」のファームウエアを搭載するマシンで、Ubuntu Server 16.04 LTSのインストーラーを使ったソフトウエアRAID(RAID 1、RAID 5、RAID 6)を構築する手順を解説しました。今回は、ファームウエアが「UEFI」のマシンでの手順を紹介します(図1)。

図1 ファームウエアが「UEFI」のマシンでUbuntu ServerのインストーラーによるRAID構築

前回も少し触れましたが、「EFIシステムパーティション」への障害対策が必要です。EFIシステムパーティションはRAID構成にできませんが、起動時にしか使いません。そこで、別のストレージを用意してその中に作成し、バックアップしておきます。

第8回 ストレージの可用性を高める(ソフトウエアRAIDの構築1)

投稿日:2018.06.8 | カテゴリー: 記事

前回は「RAID」(レイド、Redundant Arrays of Inexpensive/Independent Disks)の概要、「RAID 0」「RAID 1」「RAID 5」「RAID 6」「RAID 0+1」「RAID 1+0」の構成、「ハードウエアRAID」と「ソフトウエアRAID」などの種類を紹介しました。今回から数回にわたって、Ubuntu Server 16.04 LTSのストレージをRAID構成にする方法、RAIDの監視やストレージの障害検出、障害からの復旧方法を解説します。

今回は、Ubuntu Server 16.04 LTSのインストーラーを使った、ソフトウエアRAIDによるRAID 1、RAID 5、RAID 6を構築する手順です。マシンのファームウエアが「BIOS」なら、Ubuntu Serverのインストーラーからシステムで利用しているストレージを簡単にRAID構成にできるので、それから始めましょう(図1)。

図1 Ubuntu Server 16.04 LTSのインストーラーによるRAID構築

ちなみに、ファームウエアが「UEFI」の場合、ストレージの先頭にある、OS起動用のソフトなどを格納する「EFIシステムパーティション」への障害対策が必要です。このパーティションを含むストレージに障害が発生した状態で、サーバーを再起動すると起動しないことがあり得ます。UEFIのマシンにおけるシステム全体のRAID構築方法は、次回以降に解説します。

第7回 ストレージの可用性を高める(RAIDの概要)

投稿日:2018.06.1 | カテゴリー: 記事

「可用性」(Availability)とは、システム稼働を継続できる能力のことです。この可用性を向上するには、障害に対して強いシステムを構築できるかどうかにかかっています。
サーバーには、ソフトウエアによる障害以外にハードウエアによる障害もあります。ハードウエアの中で最も壊れやすいのが、機械部品(モーター)で動作する「ハードディスク」(HDD)です。HDDの経年劣化による故障は避けられません。一部のデータが読み出しにくかったり、読み出せなかったりと、部分的に故障するので、とてもやっかいです。
このように壊れやすいにもかかわらず、HDDはサーバー内の大切なデータを保存しています。大切なデータが失われてしまうと、システム稼働を継続できません。逆にいえば、HDDが故障しても大切なデータを失うことがなければ、システム稼働を継続できます。その方法として有効なのが「RAID」(レイド、Redundant Arrays of Inexpensive/Independent Disks)です。RAIDは、複数のストレージを組み合わせて、1台(または2台)のストレージが故障しても他のストレージによってデータを消失させない仕組みです(図1)。複数のストレージに同じデータを保存したり、データを修復するための「パリティー」を生成・保存したりして、データ消失を防ぎます。

図1 RAID(Redundant Arrays of Inexpensive/Independent Disks)

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