シェルスクリプトマガジン

第6回 ストレージを柔軟に管理する(LVMの操作3)

スナップショットを作成する

ボリュームグループ内に空き領域を作ったら、スナップショットを作成しましょう。ここでは、Ubuntu Server 16.04 LTSのルートファイルシステムをスナップショット作成の対象とします。
スナップショットを作るには、対象となる論理ボリュームのデバイスファイル名が必要です。第4回でデバイスファイル名を調べているので、それ(/dev/mapper/shmag1–vg-root)を使います。
スナップショットは、次の「lvcreate」コマンドで作成します。「-s」がスナップショットを作成するためのオプション、「-L 容量」がスナップショット領域のサイズを指定するオプション、「-n 名前」がスナップショット領域の論理ボリューム名を指定するオプションとなります。ここではスナップショット領域のサイズを「20G」バイトとしました。

スナップショットが作成されたことを「lvscan」コマンドで確認してみましょう。「ACTIVE Snapshot ‘/dev/shmag1-vg/snap’ [20.00 GiB] inherit」が表示されれば、スナップショットが作成されています。ちなみに「ACTIVE」から「inactive」になると、スナップショット領域を使い切っています。