ボリュームグループ内に空き領域を作ったら、スナップショットを作成しましょう。ここでは、Ubuntu Server 16.04 LTSのルートファイルシステムをスナップショット作成の対象とします。
スナップショットを作るには、対象となる論理ボリュームのデバイスファイル名が必要です。第4回でデバイスファイル名を調べているので、それ(/dev/mapper/shmag1–vg-root)を使います。
スナップショットは、次の「lvcreate」コマンドで作成します。「-s」がスナップショットを作成するためのオプション、「-L 容量」がスナップショット領域のサイズを指定するオプション、「-n 名前」がスナップショット領域の論理ボリューム名を指定するオプションとなります。ここではスナップショット領域のサイズを「20G」バイトとしました。
1 2 |
$ sudo lvcreate -s -L 20G -n snap /dev/mapper/shmag1--vg-root Logical volume "snap" created. |
スナップショットが作成されたことを「lvscan」コマンドで確認してみましょう。「ACTIVE Snapshot ‘/dev/shmag1-vg/snap’ [20.00 GiB] inherit」が表示されれば、スナップショットが作成されています。ちなみに「ACTIVE」から「inactive」になると、スナップショット領域を使い切っています。
1 2 3 4 |
$ sudo lvscan ACTIVE Original '/dev/shmag1-vg/root' [98.56 GiB] inherit ACTIVE '/dev/shmag1-vg/swap_1' [980.00 MiB] inherit ACTIVE Snapshot '/dev/shmag1-vg/snap' [20.00 GiB] inherit |