以上のことから、先ほどの設定内容を確認してみましょう。まず、最後にパスワードを変更したのが「2018年7月23日」になっています。「never」は設定なしを示しています。よって、パスワードの有効期限、パスワードの有効期限が過ぎてからアカウントがロックされる日付、アカウントの有効期限は設定されていません。パスワードを変更する間隔の最小日数が「0」なので、いつでもパスワードを変更できます。「99999」も設定なしです。従って、パスワードを変更しなければならない間隔の最大日数は設定されていません。パスワードが期限切れになるまでの警告日数は「7」の7日が設定されています。ただし、有効期限が設定されていないので、この値は有効ではありません。
では、hanakoユーザーの設定を書き換えてみましょう。アカウントやパスワードの有効期限、パスワード変更間隔の操作にもchageコマンドを使います。
まずは、アカウントの有効期限を設定します。「-E」オプションに、期限となる日付を「2020-07-23」のように指定して実行します。
1 |
$ sudo chage -E 2020-07-23 hanako |
「-l」オプションと、指定した文字列を含む行を検索する「grep」コマンドで有効期限を確認します。正しく設定されました。
1 2 |
$ sudo chage -l hanako | grep Account Last password change : 7月 23, 2018 |