新しいストレージにも二つの同じパーティション(RAIDの物理ボリューム)を作成できたので、次のコマンドでそれぞれをRAIDアレイに追加します。
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$ sudo mdadm --manage /dev/md0 --add /dev/sdc2 $ sudo mdadm --manage /dev/md1 --add /dev/sdc1 |
次のコマンドでRAIDアレイの状態を見てみると、新しいストレージはスペアとして追加されていることが分かります。スペアではなくアクティブなストレージの追加であれば、RAIDアレイの再構築を開始します。
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$ cat /proc/mdstat Personalities : [raid1] [linear] [multipath] [raid0] [raid6] [raid5] [raid4] [raid10] md0 : active raid1 sdc2[3](S) sdb2[2] sda2[1] 166663168 blocks super 1.2 [2/2] [UU] bitmap: 1/2 pages [4KB], 65536KB chunk md1 : active raid1 sdc1[3](S) sdb1[2] sda1[1] 975296 blocks super 1.2 [2/2] [UU] unused devices: <none> |
以上で完全復旧の完了です。
今回は、ストレージ障害からRAIDアレイを完全復旧する方法を紹介しました。RAIDアレイは常に完全な状態で運用しなくては意味がありません。紹介した手順をしっかり理解しておいてください。LVMとRAIDを組み合わせることもできますが、これは別の機会に説明します。
次回は、ユーザーが使えるストレージ容量を制限するクオーターについて解説します。
written by シェルスクリプトマガジン編集部(あ)