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第13回 ストレージの使用量を制限する(クオータの設定1)

Linuxサーバー上で複数のユーザーが作業することもあります。通常、各ユーザーには、作業場所として「/home」ディレクトリーの下に自分の名前と同じ「ホームディレクトリー」が割り当てられています。自分のホームディレクトリー内なら自由にファイルを保存できます。

ただし、自由に保存できるからといって、一人のユーザーが多くのストレージ容量を使うと、システムや他の人が使用できる領域を圧迫しかねません。よって、ユーザーや、ユーザーが所属するグループごとにファイルシステム単位でストレージの使用容量を制限するための「クオータ」(Quota)機能が用意されています(図1)。そのクオータの設定方法を紹介します。今回も「Ubuntu Server 16.04 LTS」を例にします。

図1 ユーザーやグループごとにストレージの使用量を制限する