シェルスクリプトマガジン

第12回 ストレージの可用性を高める(RAIDの復旧)

RAID物理ボリュームを作成する

「parted」コマンドを使って、新しいストレージにパーティション(RAIDの物理ボリューム)を作成します。最初に、次のコマンドで既存のストレージ(/dev/sdb)の中身を確認します。

新しく接続したストレージも同じパーティション構成にします。3台のストレージを接続している場合、何も書き込まれていない新しいストレージは「sdc」として認識されるので、

を実行し、対話形式でパーティションを作成します。まず「mklabel」コマンドでマシンのファームウエアが「BIOS」なら、

「UEFI」なら、

を実行してパーティションテーブルを作成します。コマンド実行時に、次の警告が表示されることがあります。既に作成されているパーティションテーブルを書き換えてよいかの警告なので、どちらの場合も「y」を入力して[Enter]キーを押します。

番号が「1」のパーティションから作成します。既存ストレージと同一の設定にすればよいので、「開始」が「333590528s」、「終了」が「335542271s」、「サイズ」が「1951744s」、タイプが「primary」、フラグが「raid」から、次のようにコマンドを実行します。

続けて、番号が「2」のパーティションも作成します。こちらは、開始が「2048s」、終了が「333590527s」、サイズが「333588480s」、「タイプ」が「primary」、「フラグ」が「boot, raid」になっているので、

を実行します。対話型のpartedコマンドを終了し、ストレージ内のパーティションを確認します。参考にしたストレージと同じ構成になっています。