シェルスクリプトマガジン

第12回 ストレージの可用性を高める(RAIDの復旧)

故障したストレージの切り離し

RAIDの操作・管理コマンド「mdadm」を使って、sda2を故障した状態にします。「[sudo] taro のパスワード:」のように表示されたら、自分のパスワードを入力して[Enter]キーを押します。

/proc/mdstatファイルの中身を表示し、sda2の後ろに「(F)」が付いていることを確認します。前回説明しましたが、「(F)」は失敗(Fail)を表し、読み書きできないなどの故障状態を示しています。

故障を確認したら、「–remove」オプションに故障したストレージの物理ボリューム(sda2)を指定し、次のコマンドでRAIDアレイ(md0)から切り離します。

もう一つのRAIDアレイ(md1)からも同じストレージ内の物理ボリューム(sda1)を切り離します。同様のコマンドを実行してください。通常はどちらも故障状態になっているはずですが、もし正常に動作していると認識されていれば、

を実行して擬似的に故障状態にして切り離せる状態にします。その後で、次のコマンドで切り離します。