「[>………………..] recovery = 0.1% (180544/166663168) finish=122.9min speed=22568K/sec」は、復旧の状態を示しています。ここではスペアとなる物理ボリュームを用意しているので、それを使って自動復旧作業を行っています。「recovery =」の後にある割合はどこまで復旧できたのかを、「finish=」の数値は復旧作業が終了するまでの時間(122.9分)を、「speed=」の数値は復旧速度を表しています。復旧作業が終了するまでの時間ですが、目安なので大幅に短くなることもあります。この例では、ルートパーティションに空き領域が多かったので、数分で終わりました。
自動復旧作業終了後の/proc/mdstatファイルを確認してみると、次のようになりました。「[2/1] [_U]」が元の「[2/2] [UU]」に戻り、RAID 1で冗長化された状態になっています。しかし、「sda2[0](F)」が「(F)」のままで故障状態です。
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$ cat /proc/mdstat Personalities : [raid1] [linear] [multipath] [raid0] [raid6] [raid5] [raid4] [raid10] md1 : active raid1 sdb1[1] sdc1[2](S) sda1[0] 975296 blocks super 1.2 [2/2] [UU] md0 : active raid1 sdb2[1] sda2[0](F) sdc2[2] 166663168 blocks super 1.2 [2/2] [UU] bitmap: 1/2 pages [4KB], 65536KB chunk |
今回は、RAIDの運用管理に関して監視方法を紹介しました。次回は、故障したストレージを交換して完全に復旧する方法を解説します。
written by シェルスクリプトマガジン編集部(あ)