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第11回 ストレージの可用性を高める(RAIDの運用管理)

RAIDの状態を確認する

/proc/mdstatファイルでほかに注目しておきたいのが「[2/2] [UU]」の箇所です。これはRAIDアレイの状態を表しています。ここで、前回利用したRAIDを構築・管理する「mdadm」コマンドを使って、md0のsda2を故障状態にします。次のコマンドを実行してみてください。「–fail」が疑似的に故障させるオプションです。

ここで、/proc/mdstatファイルを確認します。

「md0 : active raid1 sdb2[1] sda2[0](F) sdc2[2]」の行を見ると、sda2の後ろに「(F)」が表示されています。「(F)」は失敗(Fail)を示し、何らかの原因でその物理ボリュームが読み書きできない状態になっていることを表しています。

その下にあった「[2/2] [UU]」が「[2/1] [_U]」に変わりました。「2/1」は稼働状態にあった二つの物理ボリュームのうち、1台が停止中を示しています。そして「[_U]」の「_」が停止中の物理ボリュームを表しています。デバイスファイル名の後ろに「[0]」や「[1]」の番号がありました。「UU」は、この番号順に並んでいるので、「[0]」が付いたデバイスファイル名の物理ボリュームが停止中であることが分かります。