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第11回 ストレージの可用性を高める(RAIDの運用管理)

「sdb1」「sdc1」「sda1」と「sdb2」「sda2」「sdc2」のそれぞれ三つのデバイスファイル名が並んでいます。これは、RAIDアレイを構成する物理ボリュームです。最後の数値を取り除いたものがストレージのデバイスファイル名になります。よって、どちらのRAIDアレイにも3台のストレージ(「sda」「sdb」「sdc」)が使われています。デバイスファイル名の後ろに「(S)」が付いたものがあります。この「(S)」は「スペア」(代わりとなる物理ボリュームを表しています。

以上のことから図2のような構成になっていることが分かります。ちなみに「md0」はルート(/)パーティション、「md1」はスワップ領域に割り当てられています。

図2 例に用いたRAIDアレイの構成