RAID物理ボリュームを作成したのでmdadmコマンドを使って、RAIDレベルを設定し、RAIDアレイを構築します。新規にアレイを作成するオプションは「-C」です。RAIDレベルは「-l数値」、RAIDを構成する物理ボリュームの数は「-n数値」、スペアの数は「-x数値」で指定します。RAIDのデバイスファイル名は、一般的に「md数値」にします。
三つのRAID物理ボリュームでRAID 1のアレイを構築するコマンドは、次のようになります。ここでは、二つのストレージでRAID 1を構成し、1台のストレージをスペアに割り当てました。「Continue creating array?」(アレイの作成を続けますか?)と表示されたら、「y」を入力して[Enter]キーを押します。
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$ sudo mdadm -C /dev/md0 -l1 -n2 -x1 /dev/sdb1 /dev/sdc1 /dev/sdd1 |
図4のように「mdadm: array /dev/md0 started.」が表示されれば、RAIDアレイの構築が始まります。
RAIDアレイの状態は「/proc/mdstat」ファイルから確認できます。図5が構築途中の状態、図6の構築完了状態です。このファイルの見方は、次回詳しく紹介します。
以上で、RAIDアレイの構築作業は終了です。次のコマンドを実行してRAIDアレイの設定を「/etc/mdadm/mdadm.conf」ファイルに保存します。
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$ sudo sh -c "mdadm --detail --scan >> /etc/mdadm/mdadm.conf" |