シェルスクリプトマガジン

第10回 写真から場所を調べる

実際のプログラム例

 では、シェルスクリプトを作成してみましょう。今回のシェルスクリプト(photo_gps.sh)は、次のようになります。「アプリケーションID」の部分は、先ほど発行したものに書き換えてください。

 それでは、シェルスクリプトを1行ずつ見ていきましょう。1行目は「シェバン」です。シェバンについては、第1回に説明しました。今までは「#!/bin/sh」を記述して、「sh」を「インタープリタ」(インタープリタについても第1回を参照)として利用していました。今回は「#!/bin/bash」として「Bash」を利用します。

 shは「Bourne Shell」と呼ばれる古くからあるシェルです。現在はBourne Shellではなく、代替となるシェルがリンクされています。次のコマンドで代替シェルを確認できます。

 上はUbuntu 18.04 LTSでの実行例ですが、「dash」(Debian Almquist shell)というシェルが代替となっています。「緯度」と「経度」は同じ処理なので、「関数」にしておくと便利ですが、dashの場合、関数(fuction)が使えません。よって、関数が使えるBashをインタープリタとして利用しました。

 3行目の「#」で始まる行は「コメント」です。6行目、13行目、18行目、30行目、34行目もコメントになります。