インストールは簡単。アーカイブをダウンロードして解凍し、make install するだけ。だが、もう少し詳しく説明してみよう。
■ 事前に必要なもの
1. Python
Open 版であるOpen usp Tukubai のコマンドはPython(2.4 以上の2.x 系用)で出来ている。よって事前にインストールしておこう。Python の導入についての詳細は、Python サイトや、日本Python ユーザ会さんのサイトを参照して欲しい。
2. Bash(本記事のレシピで必要)
この後に紹介するレシピのコードを実行するにはBash が必要である。Linux 以外のBash が導入されていない環境では導入しておくこと。その際、各コードの先頭にあるシバン(#! /bin/bash) のパスは変更が必要だ。
■ Open usp Tukubaiの導入
Open usp Tukubai のダウンロードはTukubai に関するポータルサイトである「UEC」(usp engineers’ community)にて可能である。
このサイトの上部メニューから、
→ “Tukubai”
→ “Open usp Tukubai ダウンロード”
と進むと、そこで最新版が公開されている。
wget やfetch コマンド等を使って取得した後、次のようにして解凍、およびインストールする。
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> tar jxf open-usp-ukubai-yyyymmdd.tar.bz2 > sudo make install |
レンタルサーバー等、root 権限が与えられておらず、ホームディレクトリー等にインストール先を変更したい場合、次のようにmake に与えるLOCALBASE 変数でそのディレクトリー指定できる。
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> tar jxf open-usp-ukubai-yyyymmdd.tar.bz2 > make LOCALBASE=/home/USERNAME/tukubai install |
この場合は、環境変数$PATHにTukubaiコマンドのパスを追加すること。上記例の場合、/home/USERNAME/tukubai/binとなる。
尚、アンインストールしたい場合はmake installの代わりにmake deinstallとすればよい。
■ FreeBSDでの導入は更に簡単!
FreeBSD ではports コレクションにOpen usp Tukubai が登録されている。従って、Open usp Tukubai アーカイブファイルのダウンロード作業も、事前のPython インストール作業も不要だ( これらは自動的に行われる)。
具体的にはroot になって下記のコマンドを打ち込むだけである。
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# cd /usr/ports/devel/open-usp-tukubai # make install clean |
さあ、これで準備完了だ。この後紹介するレシピで、Tukubai の雰囲気を掴みとって欲しい。
しかしながら、それらのレシピを手で打ち込むのは大変な作業だ。そこで、本記事で紹介したレシピのプログラム、及びサンプルデータを、先程紹介したポータルサイトUEC にてダウンロードできるようにしてある。是非併せて活用してもらいたい。