シェルスクリプトマガジン

Open USP Tukubaiシンプルレシピ Part1 テキスト編 (前半・帳簿を作る)

レシピ1 帳票を作る。

問題

シェルスクリプトで業務システムを作れるというが、それならシェルスクリプトやTukubai を使って帳票を作ることはできるのか?できるなら例を見せてもらいたい。帳票というからには数値計算だけではなく、きちんとした見た目にレイアウトするところまで面倒を見てもらわないと困る。

解答

勿論できる。テキストファイル(スペース区切り)の各種テーブルが用意されていれば*1、Tukubai コマンドを使って既存のリレーショナルデータベース(RDB)でできるデータの加工は概ねできる。

加工されたデータはテキストデータになっているため、引き続き、スペース調整や罫線挿入を施すことで、レイアウトを整えることまでできる。

*1 本レシピでは割愛するが、スペース区切りになっていない生データ( 例えばログファイル等) をそのように加工するのもTukubai で行っている。

■ サンプルプログラム
全国のスーパーから集めた売上に関するデータテキストと、その他4 つのマスターデータ(商品所属部門対応表、部門名表、店舗所在地域対応表、地域名表)テーブル群のテキストファイルを元データとし、ある一週間における、地域別・商品部門別の商品販売数の帳票を作成してみる。
元データは次の通り、いずれもスペース区切りのテキストデータである。