シェルスクリプトマガジン

第8回 Webサーバーを作る(Apache)

コンテンツを保存するディレクトリー

まずは、Webコンテンツを配置するディレクトリーの「ドキュメントルート」です。Webブラウザーのアドレスバーに「http://Ubuntu ServerのIPアドレス/」を指定した場合、このドキュメントルートにアクセスできます。Ubuntuのドキュメントルートは「/var/www/html」に設定されています。ディレクトリー内の一覧を表示する「ls」コマンドで/var/www/htmlの中を見てみましょう。

「index.html」というファイルがあります。これが先ほどの図2で表示されたページのソースとなるHTMLファイルです。設定ファイルについては後で少し説明しますが、「/etc/apache2/mods-enabled/dir.conf」という設定ファイル内で、

のように定義しているため、アドレス(URL)にindex.htmlを指定しなくても表示されました。

Apacheのログファイル

Apacheのログは「/var/log/apache2」ディレクトリーに保存されます。名前の通り、「access.log」がアクセスログ、「error.log」がエラーログになります。Webコンテンツが正しく表示されなかったり、Webアプリが動かなかったりしたときはこの二つのファイルを見るとよいでしょう。
デフォルトのアクセスログは「/etc/apache2/sites-enabled/000-default.conf」という設定ファイル内で次のように定義されています。

「combined」が出力形式を表しています。このcombinedは「/etc/apache2/apache2.conf」の設定ファイル内で、

のように定義されています。