まずは、Webコンテンツを配置するディレクトリーの「ドキュメントルート」です。Webブラウザーのアドレスバーに「http://Ubuntu ServerのIPアドレス/」を指定した場合、このドキュメントルートにアクセスできます。Ubuntuのドキュメントルートは「/var/www/html」に設定されています。ディレクトリー内の一覧を表示する「ls」コマンドで/var/www/htmlの中を見てみましょう。
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$ ls /var/www/html index.html |
「index.html」というファイルがあります。これが先ほどの図2で表示されたページのソースとなるHTMLファイルです。設定ファイルについては後で少し説明しますが、「/etc/apache2/mods-enabled/dir.conf」という設定ファイル内で、
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DirectoryIndex index.html index.cgi index.pl index.php index.xhtml index.htm |
のように定義しているため、アドレス(URL)にindex.htmlを指定しなくても表示されました。
Apacheのログは「/var/log/apache2」ディレクトリーに保存されます。名前の通り、「access.log」がアクセスログ、「error.log」がエラーログになります。Webコンテンツが正しく表示されなかったり、Webアプリが動かなかったりしたときはこの二つのファイルを見るとよいでしょう。
デフォルトのアクセスログは「/etc/apache2/sites-enabled/000-default.conf」という設定ファイル内で次のように定義されています。
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CustomLog ${APACHE_LOG_DIR}/access.log combined |
「combined」が出力形式を表しています。このcombinedは「/etc/apache2/apache2.conf」の設定ファイル内で、
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LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %O \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\"" combined |
のように定義されています。