シェルスクリプトマガジン

第8回 Webサーバーを作る(Apache)

Apacheをインストールする

前回紹介したSambaと同様に、ApacheもUbuntuの標準パッケージとして提供されています。よって、次のコマンドでインストールできます。最初のコマンドでパッケージ情報をアップデートし、次のコマンドでインストールします。Ubuntuでは、Apacheのパッケージは「apache2」です。

「[sudo] ユーザーのパスワード:」が表示されたら、ログインしているユーザーのパスワードを入力します。「続行しますか? [Y/n]」が表示されたら、[Enter]キーを押します。
これでApacheのインストールが完了します。リモートアクセス用パソコンでWebブラウザーを立ち上げて、「http://Ubuntu ServerのIPアドレス/」にアクセスします。Ubuntu ServerのIPアドレスには、連載第3回に設定した固定IPアドレスを入力してください。すると、Webブラウザー上に図2のページが開きます。

図2 Apacheのトップページ

前述したように、Apacheは多機能なWebサーバーソフトです。しかし、すべての機能がApache本体に組み込まれているわけではありません。各機能が「モジュール」というライブラリとして用意されていて、必要な機能だけを組み込んで動作できます。
また「バーチャルホスト」という仕組みで、複数のWebサイトが一つのApache上で稼働します。1台のマシン上で運用管理を一括で実施できるので便利です。