このほかに「Fake RAID」(または「BIOS RAID」)と呼ばれるものもあります。こちらは、専用の半導体(チップ)を利用していますが、RAIDの制御自体はパソコン上のファームウエアによるソフトウエアRAIDで実現しています(図10)。OSからは、ハードウエアRAIDのように一つのストレージとして見えません。よって、RAIDとして扱うための専用のドライバが必要です。
安価なRAIDカードは、基本的にこのFake RAIDです。大抵のRAIDカードには、WindowsやLinuxなどのドライバが用意されています。
今回は、システムの可用性を高める技術のRAIDについて解説しました。次回は、Ubuntu Server上で複数のストレージを使ってソフトウエアRAIDによるRAID0、RAID1、RAID5、RAID6を構築します。
written by シェルスクリプトマガジン編集部(あ)