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第5回 ストレージを柔軟に管理する(LVMの操作2)

ファイルシステムの容量を減らす

それでは、Ubuntu Serverをインストールしているルートファイルシステムの容量を減らし、論理ボリュームの容量も小さくしてみましょう。ただし、稼働中のシステムから切り離せない(アンマウントできない)場合、その論理ボリュームやその中にあるファイルシステムを縮小できません。よって、Ubuntu Serverを起動した状態では、ルートファイルシステムの容量を小さくするのは不可能です。

切り離せるようにDVD-RやUSBメモリーからデスクトップ版Ubuntuをライブで起動し、そのUbuntuからUbuntu Serverのルートファイルシステムを操作します。

ライブ起動のUbuntuを使って操作する

ここからデスクトップ版Ubuntu 18.04 LTSのイメージを入手して、DVD-RまたはUSBメモリーに書き込みます。Ubuntu Serverをインストールしたマシンをシャットダウンし、そのマシン上でUbuntu 18.04 LTSを書き込んだDVD-RまたはUSBメモリーからデスクトップ版Ubuntuを起動します。英語環境でデスクトップ画面を表示した状態にします(図2)。なお、日本語フォントが含まれていないので、日本語環境ではデスクトップ画面が表示されません。

図2 Ubuntuのデスクトップ画面

[Ctrl]キーと[Alt]キーを押しながら[T]キーを押して端末を開きます。「lsblk」コマンドを実行して接続されているディスクを確認します。

前回と同じデバイスファイル名(/dev/mapper/shmag1–vg-root)なので「shmag1–vg-root」がUbuntu Serverがインストールされているルートファイルシステムです。デスクトップ版Ubuntuから正しく認識されています。