それでは、Ubuntu Serverをインストールしているルートファイルシステムの容量を減らし、論理ボリュームの容量も小さくしてみましょう。ただし、稼働中のシステムから切り離せない(アンマウントできない)場合、その論理ボリュームやその中にあるファイルシステムを縮小できません。よって、Ubuntu Serverを起動した状態では、ルートファイルシステムの容量を小さくするのは不可能です。
切り離せるようにDVD-RやUSBメモリーからデスクトップ版Ubuntuをライブで起動し、そのUbuntuからUbuntu Serverのルートファイルシステムを操作します。
ここからデスクトップ版Ubuntu 18.04 LTSのイメージを入手して、DVD-RまたはUSBメモリーに書き込みます。Ubuntu Serverをインストールしたマシンをシャットダウンし、そのマシン上でUbuntu 18.04 LTSを書き込んだDVD-RまたはUSBメモリーからデスクトップ版Ubuntuを起動します。英語環境でデスクトップ画面を表示した状態にします(図2)。なお、日本語フォントが含まれていないので、日本語環境ではデスクトップ画面が表示されません。
[Ctrl]キーと[Alt]キーを押しながら[T]キーを押して端末を開きます。「lsblk」コマンドを実行して接続されているディスクを確認します。
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$ lsblk NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT loop0 7:0 0 1.7G 1 loop /rofs loop1 7:1 0 86.6M 1 loop /snap/core/4486 loop2 7:2 0 140M 1 loop /snap/gnome-3-26-1604/59 loop3 7:3 0 1.6M 1 loop /snap/gnome-calculator/154 loop4 7:4 0 12.2M 1 loop /snap/gnome-characters/69 loop5 7:5 0 21M 1 loop /snap/gnome-logs/25 loop6 7:6 0 3.3M 1 loop /snap/gnome-system-monitor/36 sda 8:0 0 100G 0 disk ┣sda1 8:1 0 487M 0 part ┣sda2 8:2 0 1K 0 part ┗sda5 8:5 0 99.5G 0 part ┣shmag1--vg-root 253:0 0 98.6G 0 lvm ┗shmag1--vg-swap_1 253:1 0 980M 0 lvm sr0 11:0 1 1.8G 0 rom /cdrom |
前回と同じデバイスファイル名(/dev/mapper/shmag1–vg-root)なので「shmag1–vg-root」がUbuntu Serverがインストールされているルートファイルシステムです。デスクトップ版Ubuntuから正しく認識されています。