シェルスクリプトマガジン

第27回 電源障害からサーバーを守る(UPS)

Webユーザーインタフェースを使う

Apcupsdでは、WebベースのユーザーインタフェースがCGIプログラムとして用意されています。まず、次のコマンドでWebサーバーソフト「Apache HTTP Server」を導入し、CGIプログラムを実行可能にします。

先ほどのApcupsdのビルドで作成された四つのCGIプログラムを「/usr/lib/cgi-bin」ディレクトリーにコピーし、所有者をApache HTTP Serverの実行ユーザー(www-data)に変更します。

ここまで終えたら、リモートアクセス用パソコンのWebブラウザーを起動して「http://Ubuntu ServerのIPアドレス/cgi-bin/multimon.cgi」にアクセスします。図5の画面が開きます。「Status」が「ONLINE」であれば、サーバーとSmart-UPSがつながっています。「Battery Chg」がバッテリーの充電状態、「Batt. Run Time」がバッテリー駆動時間です。バッテリー駆動時間は給電する電力によって変わります。

図5 Webベースのユーザーインタフェース

「Local Host」リンクをクリックすると、Smart-UPSの詳細な状態を確認できます(図6)。

図6 UPSの状態の詳細

次回は

今回は、UPSを扱いました。UPSは、バッテリーを内蔵しています。バッテリーには寿命があり、取り換え時期(詳しい交換時期はこちら)には新しいものと交換します。バッテリーが劣化していると、バッテリー給電に切り替わった瞬間に電源が落ちたりしてサーバーハードウエアの故障にもつながりますので、十分に注意してください。
次回は、セキュリティに戻ってディレクトリーの暗号化を紹介します。

written by シェルスクリプトマガジン編集部(あ)