「parted」コマンドを使って、新しいストレージにパーティション(RAIDの物理ボリューム)を作成します。最初に、次のコマンドで既存のストレージ(/dev/sdb)の中身を確認します。
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$ sudo parted /dev/sdb -s unit s -s print モデル: ATA VBOX HARDDISK (scsi) ディスク /dev/sdb: 335544320s セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B パーティションテーブル: msdos ディスクフラグ: 番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ 2 2048s 333590527s 333588480s primary boot, raid 1 333590528s 335542271s 1951744s primary raid |
新しく接続したストレージも同じパーティション構成にします。3台のストレージを接続している場合、何も書き込まれていない新しいストレージは「sdc」として認識されるので、
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$ sudo parted /dev/sdc GNU Parted 3.2 /dev/sdc を使用 GNU Parted へようこそ! コマンド一覧を見るには 'help' と入力してください。 (parted) |
を実行し、対話形式でパーティションを作成します。まず「mklabel」コマンドでマシンのファームウエアが「BIOS」なら、
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(parted) mklabel msdos |
「UEFI」なら、
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(parted) mklabel gpt |
を実行してパーティションテーブルを作成します。コマンド実行時に、次の警告が表示されることがあります。既に作成されているパーティションテーブルを書き換えてよいかの警告なので、どちらの場合も「y」を入力して[Enter]キーを押します。
番号が「1」のパーティションから作成します。既存ストレージと同一の設定にすればよいので、「開始」が「333590528s」、「終了」が「335542271s」、「サイズ」が「1951744s」、タイプが「primary」、フラグが「raid」から、次のようにコマンドを実行します。
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(parted) mkpart primary 333590528s 335542271s (parted) set 1 raid on |
続けて、番号が「2」のパーティションも作成します。こちらは、開始が「2048s」、終了が「333590527s」、サイズが「333588480s」、「タイプ」が「primary」、「フラグ」が「boot, raid」になっているので、
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(parted) mkpart primary 2048s 333590527s (parted) set 2 raid on (parted) set 2 boot on |
を実行します。対話型のpartedコマンドを終了し、ストレージ内のパーティションを確認します。参考にしたストレージと同じ構成になっています。
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(parted) quit 通知: 必要であれば /etc/fstab を更新するのを忘れないようにしてください。 $ sudo parted /dev/sdc -s unit s -s print モデル: ATA VBOX HARDDISK (scsi) ディスク /dev/sdc: 335544320s セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B パーティションテーブル: msdos ディスクフラグ: 番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ 2 2048s 333590527s 333588480s primary boot, raid 1 333590528s 335542271s 1951744s primary raid |