第6回では、「ダイレクトメール」(DM)を送信するときにメールサーバーへ接続するプロトコルとして「SMTPS」(SMTP over SSL/TLS)を用いました。もう一つ、安全にメールサーバーにメッセージを送信する著名なプロトコルとして「SMTP STARTTLS」があります。これは、完全に通信が暗号化されたSMTPSと違い、最初は平文で途中から暗号化するという通信方法が可能です。ちなみに、SMTPSでは「465」番のTCPポートを、SMTP STARTTLSでは「587」番のTCPポートを使用します。
SMTP STARTTLSの場合、SMTPSとはアクセス方法が異なるので、シェルスクリプトの書き方が違います。そこで今回は、SMTP STARTTLSを対応したメールサーバーからDMを自動送信するシェルスクリプトを作成します(図1)。