シェルスクリプトマガジン

第7回 DMを自動送信する(STARTTLS編)

仕様やロジックを考える

それでは、仕様やロジックを考えていきましょう。送信先リストを使った複数のDM送信、テンプレートを利用した送信先ごとにメッセージ変更のシェルスクリプトは、第6回に説明しました。よって、その部分は第6回を応用してもらうとして、今回は送信先が1カ所、メッセージも1種類と、簡単にします。

 SMTP STARTTLSのプロトコルには、「openssl」コマンドが対応しています。しかし、このコマンドでの操作は対話形式になります。スクリプト内で対話形式の処理を実行するのは難しいのですが、「expect」という便利なコマンド
が用意されています。ここでは、それを使います。

 SMTP STARTTLSに対応するメールサーバーとして、第6回と同様にGmailのサーバーを例にします。第6回で紹介したようにGoogleアカウントの設定で「安全性の低いアプリの許可」を「有効」にしてください(図2)。

図2 安全性の低いアプリの許可」を「有効」にする