シェルスクリプトマガジン

第3回 写真を整理する

仕様やロジックを考える

 スマートフォンに保存された状態で、写真データのファイル名はナンバリングされています。よって、単に番号を振り直すシェルスクリプトにはしません。写真データに付属する「Exif」(Exchangeable image file format)情報から撮影日時、位置情報を取得してファイル名を生成してもよいでしょうが、この方法は次回以降に取っておきます。

 今回は「jp2a」という、JPEG形式の写真データを文字で表現した「アスキーアート」に変換するコマンドを利用して端末上に画像を表示しながら、一つずつ名前を書き換えられるシェルスクリプトにします。書き換えたファイルは「処理済み」のディレクトリに移動します。
 また、パソコンに写真を保存するたびにシェルスクリプトが正しく実行できるように、書き換えたファイル名を重複させないようにします。具体的には、入力されたファイル名で「処理済み」ディレクトリ内のファイルを検索して同じものがないかを調べ、同じものがあったら再入力させるのがよいでしょう。

jp2aのインストール

 シェルスクリプトを実行可能にする準備としてjp2aコマンドを導入します。jp2aは「https://sourceforge.net/projects/jp2a/」からソースコードを入手してビルドしてインストールできます。ビルド方法は、こちらを参照してください。
 なお、Ubuntuなら次のコマンドでインストール可能です。