2024年は、仮想化ソフトウエア製品の「VMware」シリーズのライセンス変更が大きな話題となりました。それだけ仮想化技術は、現在のIT業界では重要となっています。VMwareシリーズに含まれる多くの製品は事実上値上がりしましたが、パソコンやMac向けハードウエア仮想化ソフトの「VMware Workstation Pro」と「VMware Fusion Pro」に関しては誰でも無料で使えるようになりました。特集1では、これらの中からVMware Workstation Proの入手・導入方法、仮想的なパソコンハードウエアの作り方と、(ゲスト)OSのインストール方法を解説しています。
特集2では、国内事業者であるさくらインターネットが提供するクラウドサービス「さくらのレンタルサーバ」を紹介しています。さくらのレンタルサーバでは、月額121円や500円という低価格でWebやメールなどのサーバーをクラウド上で運用できます。サーバーのハードウエアやOSの詳しい知識がなくても運用管理ができるので、お薦めのサービスです。
特集3では、生成AIのチューニング基盤「Red Hat Enterprise Linux AI」を解説しています。Red Hat Enterprise Linux AIは、大規模言語モデルなどの生成AIに関するチューニングを本格的に行いたいなどの目的に使える便利なソフトウエア環境です。OSのRed Hat Enterprise Linuxと、必要なツールやライブラリが一体化した状態で提供されます。
このほか、連載「Pythonあれこれ」では、最適化問題を解くためのライブラリ「OR-Tools」について紹介しています。OR-Toolsを使うと、何をどのように割り当てたら最適になるかという問題の最適解が導き出せます。また、連載「Markdownを活用する」では、静的サイトジェネレータ「Hugo」を解説しています。静的サイトジェネレータは、サーバー側にプログラムを置かなくても見栄えの良いWebサイトが簡単に作れる便利なソフトウエアです。
今回も読み応え十分のシェルスクリプトマガジン Vol.94。お見逃しなく!
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