シェルスクリプトマガジン

第4回 リモートアクセス環境の構築(SSHとターミナルマルチプレクサー)

前回サーバーの初期設定までを終えたので、今回は普段使っているパソコンからUbuntu Serverを操作するためのリモートアクセス環境を構築します。リモートアクセスの通信には「SSH」(Secure Shell)を利用します。このSSHではクライアントとサーバー間で通信内容を暗号化できます。そのため、盗聴などを防ぐことが可能です(図1)。

図1 SSHによる暗号化通信

SSHサーバーを導入・起動する

本連載でインストールしたUbuntu Serverには、SSHサーバーが導入されていません。Ubuntu Serverをインストールしたパソコンの電源を投入してログインしたら、次のコマンドを実行します。

最初の二つは前回も実行しましたが、英語表示に切り替えるコマンドと、パッケージ情報を更新するコマンドです。最後がSSHサーバーを含む関連パッケージをインストールするコマンドになります。
インストール完了後に、SSHサーバーが自動で起動します。これでリモートからの操作が可能になり、少し使いづらかったUbuntu Serverの(端末)画面を直接操作せずに済みます。