シェルスクリプトマガジン

第4回 リモートアクセス環境の構築(SSHとターミナルマルチプレクサー)

普段使っているパソコンからアクセスする

別のパソコンからUbuntu Serverにアクセスするには、SSHに対応した端末ソフト(SSHクライアント)が必要です。無料のWindows向け端末ソフトとして「Tera Term」がありますので、それを使います。公式サイトからTera Termのインストーラーファイル(2017年9月22日時点の最新版は「teraterm-4.95.exe」)をダウンロードし、自分のWindowsパソコンにインストールしてください(図2)。

図2 Tera Termのインストーラー画面

インストールが完了したら、スタートメニューから「Tera Term」を起動します。最初のダイアログで「ホスト」の欄に、前回Ubuntu Serverに設定した固定IPアドレスを入力して「OK」ボタンをクリックします(図3)。

図3 Ubuntu ServerのIPアドレスを入力する

「セキュリティ警告」(図4)のダイアログが開きます。SSHでは「公開鍵暗号」と呼ばれる暗号化方式を採用しています。この方式では、「秘密鍵」と「公開鍵」というペアとなる鍵を使います。サーバーから公開鍵を受け取ることで、サーバー側で秘密鍵を使って暗号化した送信内容を、その公開鍵で復号できます。また、公開鍵で暗号化すれば、サーバー側の秘密鍵で復号可能です。
公開鍵を受け取るために「このホストをknown hostsリストに追加する」にチェックを付けて「続行」ボタンをクリックします。

図4 セキュリティ警告。公開鍵を受け取る