シェルスクリプトマガジン

第4回 リモートアクセス環境の構築(SSHとターミナルマルチプレクサー)

tmuxを起動して使う

Ubuntu Serverの場合、既にtmuxがインストールされています。次のように「tmux」コマンドを実行すると、tmuxが起動します(図9)。

図9 tmuxが起動中の画面

Tera Term上で[Ctrl]キーを押しながら[B]キーを押し、続けて[Shift]キーを押しながら[2]キーを押します。すると、横に端末画面が分割されます(図10)。[Ctrl]キーを押しながら[B]キーを押し、その後で[O]キーを押すと、分割した端末間を移動できます。縦に分割するには、[Ctrl]キーを押しながら[B]キーを押して[Shift]キーを押しながら[5]キーを押します。

図10 端末画面を横に分割

では、ここでTera Termのウィンドウを閉じてみましょう。右上の「×」ボタンをクリックし、「切断しますか?」のダイアログで「OK」ボタンをクリックします。これでリモートアクセスが終了しました。
再びTera Termを起動してUbuntu Serverにログインします。ログイン後の画面は先ほどのtmuxを起動したものではありません(図11)。

図11 再びリモートアクセス

ここで、

を実行します。先ほどの画面が表示され、リモートアクセス終了前の状態に戻りました(図12)。以上のように、リモートアクセス時には必ずtmuxを立ち上げるようにしてください。

図12 リモートアクセス終了前に戻った

次回は

今回はリモートアクセス環境を構築しました。次回は別のクライアントソフトを導入して、Ubuntu Serverとリモート操作用パソコンの間でファイル転送を可能にします。

written by シェルスクリプトマガジン編集部(あ)