ボリュームグループ内に物理ボリュームが追加され、未使用領域が作成されました。この未使用領域を、ルートファイルシステムに割り当てた論理ボリュームに追加します。まず、「df」コマンドとgrepコマンドで対象となる論理ボリュームのデバイスファイル名を調べます。
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$ df -h | grep /$ /dev/mapper/shmag1--vg-root 97G 1.5G 91G 2% / |
先頭に表示された文字列が対象のデバイスファイル名です。ここでは「/dev/mapper/shmag1–vg-root」になります。デバイスファイル名が分かったら、「lvextend」コマンドで論理ボリュームを拡張します。
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$ sudo lvextend -l +100%FREE /dev/mapper/shmag1--vg-root Size of logical volume shmag1-vg/root changed from 98.56 GiB (25232 extents) to 1.07 TiB (281231 extents). Logical volume root successfully resized. |
最後に「resize2fs」コマンドで論理ボリューム内のファイルシステムを拡張します。
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$ sudo resize2fs /dev/mapper/shmag1--vg-root resize2fs 1.42.13 (17-May-2015) Filesystem at /dev/mapper/shmag1--vg-root is mounted on /; on-line resizing required old_desc_blocks = 7, new_desc_blocks = 69 The filesystem on /dev/mapper/shmag1--vg-root is now 287980544 (4k) blocks long. |
先ほど実行したdfコマンドを使ってルートファイルシステムが拡張されたことを確認します。2列目がサイズなので「97G」から「1.1T」に拡張したことが分かります。
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$ df -h | grep /$ /dev/mapper/shmag1--vg-root 1.1T 1.5G 1.1T 1% / |
今回はLVMの利点である。論理ボリュームの拡張を試しました。簡単にルートファイルシステムの総容量を大きくできました。次回は、論理ボリュームの縮小と、スナップショット機能を紹介します。
written by シェルスクリプトマガジン編集部(あ)