シェルスクリプトマガジン

第4回 ストレージを柔軟に管理する(LVMの操作1)

論理ボリュームに追加する

ボリュームグループ内に物理ボリュームが追加され、未使用領域が作成されました。この未使用領域を、ルートファイルシステムに割り当てた論理ボリュームに追加します。まず、「df」コマンドとgrepコマンドで対象となる論理ボリュームのデバイスファイル名を調べます。

先頭に表示された文字列が対象のデバイスファイル名です。ここでは「/dev/mapper/shmag1–vg-root」になります。デバイスファイル名が分かったら、「lvextend」コマンドで論理ボリュームを拡張します。

ファイルシステムを拡張する

最後に「resize2fs」コマンドで論理ボリューム内のファイルシステムを拡張します。

先ほど実行したdfコマンドを使ってルートファイルシステムが拡張されたことを確認します。2列目がサイズなので「97G」から「1.1T」に拡張したことが分かります。

次回は

今回はLVMの利点である。論理ボリュームの拡張を試しました。簡単にルートファイルシステムの総容量を大きくできました。次回は、論理ボリュームの縮小と、スナップショット機能を紹介します。

written by シェルスクリプトマガジン編集部(あ)