シェルスクリプトマガジン

第23回 バックアップを取得する(増分と差分)

フルバックアップと差分バックアップのアーカイブファイルを使って、最後にバックアップした時点に戻すには、次のように実行します。

前回紹介したコマンドで、フルバックアップのアーカイブファイルと、最後に取得した差分バックアップのアーカイブファイルを同じ場所に展開します。今回も「~/backup」ディレクトリーを作成し、その中に展開しています。

なお、これだけでは不十分です。フルバックアップ後に削除されたファイルやディレクトリーを消さなくてはいけません。「/mnt/fullbackup-年月日.log」にフルバックアップ時のファイルとディレクトリーの一覧が、「/mnt/list-年月日.log」に差分バックアップ時のファイルとディレクトリーの一覧が書き込まれているので、それを比較して削除されたファイルやディレクトリーを消すとよいでしょう。参考までに、そのためのシェルスクリプトを示しておきます。