システム内製化を推進・検討している企業を対象にした「システム内製化シンポジウム」が、2017年10月18日にユニバーサル・シェル・プログラミング研究所主催で開催された。
デジタル化時代を迎えた現在、ITシステムに求められるものは時代のニーズに俊敏に応え、ビジネスPDCAを回せるシステムである。この要請に応えられるITシステム開発のキーとなる「内製化」について、トレンド研究や事例を通して共に考えていくシンポジウムとなった。
最初の講演は、元日経コンピュータ編集長であり現日経BP総合研究所・主席研究員の谷島宣之氏による「なぜ今システム内製か ~損得と実現性をとことん考える~」。
IT関係者に広く読まれてきた連載「動かないコンピュータ」を長年担当し、動かないコンピュータ撲滅のための10カ条をまとめるなど、ITシステム開発に造詣の深い谷島氏は、システム内製の「得」として、
・企業優位につながり、状況に応じて業務とシステムを改善し続けられる高い価値
・業務を知っている人の参画による低コスト
・自分の業務が自分で改善できる楽しさ
を挙げた。