Linuxが使用するディスク容量が不足すると、リモートからアクセスできなかったり、サーバーが正しく稼働しなくなったりするなど、重大な問題が起こりかねません。サーバーを安定的に運用するには、何らかの対策が必要です。ディスク容量が足りなくなる前に増設することも一つの方法ですが、まずはLinuxの特徴を生かした対策を施しておきましょう。
Linuxでは、ディレクトリーごとに別々のパーティション(ディスク内の区画)を割り当てられます。パーティションを分けておけば、あるパーティションが容量不足になっても他のパーティションへの影響はありません。よって、システムやサーバーの稼働に重要なファイルを格納しているディレクトリーと、容量が肥大化しやすいディレクトリーを、あらかじめ別々のパーティションに分けておくことで、最悪の事態を回避できます(図1)。