ルートファイルシステムでクオータが有効になったところで、クオータの設定を開始します。まずは、ルートファイルシステムの直下にユーザーとグループの設定ファイルを作成します。
ユーザーの設定ファイル(user.aquota)は、次のコマンドを実行して作成します。前回も「quotacheck」コマンドを実行しましたが、ルートファイルシステムの場合は「-m」オプションが必要です。
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$ quotacheck -um / |
グループの設定ファイル(group.aquota)は、次のように作成します。
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$ quotacheck -gm / |
これで、user.aquotaとgroup.aquotaが作成されました。ここからは前回と同様に、ユーザーの設定を書き換えるなら、
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$ sudo edquota -u ユーザー名 |
を、グループの設定を書き換えるなら、
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$ sudo edquota -g グループ名 |
を実行します。nanoエディタ上に設定が開くので、前回説明した内容を参考に書き換えて保存します。
最後に、次のコマンドでクオータを有効にします。「u」オプションを指定しているので、ユーザーの設定のみが有効になります。「g」を指定すると、グループの設定が有効に、両方を指定すると、ユーザーとグループの設定が有効になります。
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$ sudo quotaon -auv |
今回は、ルートファイルシステムへのクオータ設定を紹介しました。共用するサーバーでのユーザー管理は重要です。そこで、次回はユーザー管理を扱います。
written by シェルスクリプトマガジン編集部(あ)