シェルスクリプトマガジン

第14回 ストレージの使用量を制限する(クオータの設定2)

クオータを設定する

ルートファイルシステムでクオータが有効になったところで、クオータの設定を開始します。まずは、ルートファイルシステムの直下にユーザーとグループの設定ファイルを作成します。

ユーザーの設定ファイル(user.aquota)は、次のコマンドを実行して作成します。前回も「quotacheck」コマンドを実行しましたが、ルートファイルシステムの場合は「-m」オプションが必要です。

グループの設定ファイル(group.aquota)は、次のように作成します。

これで、user.aquotaとgroup.aquotaが作成されました。ここからは前回と同様に、ユーザーの設定を書き換えるなら、

を、グループの設定を書き換えるなら、

を実行します。nanoエディタ上に設定が開くので、前回説明した内容を参考に書き換えて保存します。

最後に、次のコマンドでクオータを有効にします。「u」オプションを指定しているので、ユーザーの設定のみが有効になります。「g」を指定すると、グループの設定が有効に、両方を指定すると、ユーザーとグループの設定が有効になります。

次回は

今回は、ルートファイルシステムへのクオータ設定を紹介しました。共用するサーバーでのユーザー管理は重要です。そこで、次回はユーザー管理を扱います。

written by シェルスクリプトマガジン編集部(あ)