前回も説明しましたが、Ubuntu Serverをインストールした初期状態では、クオータが使用できません。また、クオータに必要なソフトウエアもインストールされていません。
前回の手順でクオータに必要なソフトを導入していない場合は、次のコマンドでインストールします。「[sudo] taro のパスワード:」のように表示されたら、自分をパスワードを入力してください。
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$ sudo apt update $ sudo apt install quota |
前回は、「/etc/fstab」ファイルに書かれた、対象となるファイルシステムの設定に「usrquota」や「grpquota」のオプションを追記してクオータを使用可能にしていました。ルートファイルシステムではこの方法が使えません。
ルートファイルシステムの場合は、usrquotaやgrpquotaをカーネルの起動オプションに追加します。そのためには、ブートローダー「GNU GRUB」の設定を変更します。まず、「/etc/default/grub」をエディタで開きます。
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$ sudo nano /etc/default/grub |
12行目の「GRUB_CMDLINE_LINUX=””」を次のように書き換えます。
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GRUB_CMDLINE_LINUX="rootflags=usrquota,grpquota" |
書き換えた設定を保存したら、次のコマンドでGNU GRUBの設定に反映します。
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$ sudo reboot |
オプションが反映されたかどうかは、次のコマンドで確認できます。
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$ mount | cut -f 2,3,6 -d " " | grep usrquota on / (rw,relatime,quota,usrquota,grpquota,errors=remount-ro,data=ordered) |
「usrquota」が含まれる行が表示されます。「on」の後ろがファイルシステムです。カッコ内のオプションに「usrquota,grpquota」というクオータのオプションが含まれています。