ここまで終えたら、Ubuntu Server上で次のコマンドを実行します。MasterIDとPasswordは、自分のものに置き換えてください。
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$ /usr/bin/wget -O - 'https://MasterID:Password@www.mydns.jp/login.html' |
これがDDNSサーバーにルーターのIPアドレスを登録するコマンドです。エラーもなく動作したら、
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$ crontab -e |
のように、ジョブを定期的に実行するためのデーモン(常駐プログラム)「crond」の設定ファイルを編集するコマンドに実行します。
実行後、
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no crontab for linux - using an empty one Select an editor. To change later, run 'select-editor'. 1. /bin/ed 2. /bin/nano <---- easiest 3. /usr/bin/vim.basic 4. /usr/bin/vim.tiny Choose 1-4 [2]: |
のように表示されたら、「2」を入力して[Enter]キーを押します。これで設定ファイルの編集にnanoエディタが使えます。
既定の設定ファイルが開きます。22行程度のコメント(先頭に「#」が付いた)行が書かれています。その後に、
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*/5 * * * * /usr/bin/wget -O - 'https://MasterID:Password@www.mydns.jp/login.html' |
を追記します。こちらもMasterIDとPasswordは、自分のものに置き換えてください。これで、5分に1回IPアドレスが通知され、更新されていたら書き換わります。
以上で、先ほど登録したホスト名を使ってサーバーにアクセスできます。
今回は自宅に設置したサーバーをインターネットに公開する方法を説明しました。インターネット接続にブロードバンドルーターを利用しているオフィスなら同じような方法でサーバーを公開できます。次回は、データーを管理するサーバーである「データベース管理システム」を構築します。
written by シェルスクリプトマガジン編集部(あ)