AI(人工知能)による文章、画像、映像、会話、音楽などの自動生成技術「生成AI」がとても注目されています。特に、レポートで紹介した、米OpenAI社の大規模言語モデル(LLM)「GPT-4o」は、人と会話しているように話せる驚きの技術です。シェルスクリプトマガジンでもこの生成AIに着目し、特集1と特集2でも生成AIに関するサービスや技術を取り上げました。
特集1では、マイクロソフトが提供する生成AIサービス「Microsoft Copilot」を紹介しています。同サービスは、オフィスソフト「Microsoft Office」を含むクラウドサービス「Microsoft 365」から利用できます。そのため、ビジネス分野における生成AIの活用が期待できます。
特集2では、米NVIDIA社の生成AIフレームワーク「NVIDIA NeMo」による独自生成AI環境を構築する方法を解説しています。同社は、生成AIや機械学習などに不可欠な半導体チップ(素子)「GPU」(Graphics Processing Unit)において世界トップシェアの企業であり、AIに関する多くの最先端技術を有しています。
特集3では、2024年2月に国内販売が開始された小型コンピュータボードの最上位機種「Raspberry Pi 5」を紹介しています。Raspberry Pi 5では、CPUやGPUの性能が向上し、PCI Expressの外部インタフェースが追加されています。このPCI ExpressにSSDを接続することで、ストレージの高速化と大容量化が期待できます。AI分野でも活用が進む小型コンピュータとして注目の製品です。
特別企画では、2024年6月末でサポートが切れるLinuxディストリビューション「CentOS Linux」の代替となる「AlmaLinux」のインストール方法を紹介しました。AlmaLinuxは無料で利用でき、サポートが必要なら国内でも有償で受けられます。ビジネスの分野で利用する場合なら、お薦めの代替候補です。
このほか、新連載として「これだけは覚えておきたいLinuxコマンド」が始まりました。数回に分けて、初心者向けに知っておくべきLinuxコマンドをまとめています。
今回も読み応え十分のシェルスクリプトマガジン Vol.90。お見逃しなく!
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