23~33行目がSambaの初期設定です。24行目でSambaの既存の設定ファイル(/etc/samba/smb.conf)を「smb.conf.org」としてバックアップしています。25行目でひな型となるファイル内のワークグループ名、共有フォルダ名をあてはめて、ひな型から作成した設定ファイルを「/tmp」ディレクトリ内に保存しています。
ひな型となる設定ファイルは、次のように記述しています。
[global]
workgroup = %workgroup%
dos charset = CP932
unix charset = UTF8
[%folder1%]
comment = read/write ok
path = /var/samba/%folder1%
browsable = yes
writable = yes
create mask = 0777
directory mask = 0777
[%folder2%]
comment = read only
path = /var/samba/%folder2%
browsable = yes
writable = no
「%workgroup%」にワークグループ名を、「%folder1%」に読み書き可能な共有フォルダ名を、「%folder2%」に参照のみの共有フォルダ名をあてはめます。あてはめには、文字列置換の「sed」コマンドを用いています。sedコマンドについては、第1回を参照してください。
26行目で/tmpディレクトリ内に作成した設定ファイルを、Sambaの設定ファイルを格納する「/etc/samba」ディレクトリ内に移動しています。これで、Sambaの設定ファイルとして利用できます。
28~30行目で、共有フォルダに割り当てる二つのディレクトリを作成しています。読み書き可能な共有フォルダに割り当てるディレクトリは、30行目で誰でも読み書きと参照ができるように「chmod」コマンドに「777」を与えています。
設定ファイルと共有フォルダを作成しました。作成した設定を反映させるために、32~33行目でSambaを再起動しています。