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第5回 Chromeブラウザを導入する

Google Chromeをインストールする

 ダウンロードしたファイルの「google-chrome-stable_current_amd64.deb」は、第4回で軽く触れた「パッケージ」です。インターネットで配布されているパッケージをインストールする場合は「apt」コマンドを使いますが、自分のパソコン内に保存しているパッケージでは「dpkg」コマンドでインストールします。

 ただし、dpkgコマンドでは対象のパッケージをインストールするだけで、Chromeの動作に別のパッケージが必要だった場合はインストール時にエラーになります。よって、「gdebi」というパッケージをインストールし、そのパッケージに含まれる「gdebi」コマンドでChromeのパッケージをインストールします。gdebiコマンドでは、インストール対象のパッケージ以外に必要なパッケージが存在した場合、aptコマンドのようにインターネットからそのパッケージを入手して一緒に導入します。

 それでは、gdebiパッケージをインストールしましょう。キーボードの[Ctrl]キーと[Alt]キーを押しながら[T]キーを押して端末を開きます。次のコマンドでgdebiパッケージをインストールします。

 「[sudo] ユーザー名 のパスワード:」が表示されたら、自分のパスワードを入力して[Enter]キーを押します。

 インストールが完了したら、Chromeのパッケージを保存したダウンロードディレクトリに「cd」コマンドで移動します。日本語を入力するときは[半角/全角]キーを押して日本語入力に切り替えてください。

 移動したら、

を実行します。なお、パッケージ名を途中まで入力したら、[Tab]キーを押してみましょう。残りの文字が補完されます。

 「ソフトウェアパッケージをインストールしますか? [y/N]:」と表示されたら、「y」を入力して[Enter]キーを押します。エラーメッセージが表示されずに、再びプロンプト表示されてコマンドが入力できる状態になったら、Chromeのインストール完了です。