シェルスクリプトマガジン

第4回 日本語入力を可能にする

 前回は、パソコンにLubuntuをインストールしました。Lubuntuのインストール時に、利用地域やタイムゾーンで日本(Aisa/Tokyo)を選んでいるので、英語が一部残っているものの、メニューなどは日本語で表示されています。そのため、Linux(Lubuntu)パソコンを日本語で使う環境が整っているように見えますが、日本語の入力ができません。

 Windowsパソコンと同様に、キーボードの[半角/全角]キーを押したら、日本語入力へ切り替えられるようにします(図1)。

図1 [半角/全角]キーを押して日本語入力と英語(半角英数)入力に切り替え

日本語入力システムが必要

 Lubuntuで日本語入力を可能にするには、インプットメソッドフレームワークと、そのフレームワークに対応した日本語入力システム(インプットメソッド)が必要です。インプットメソッドとは、パソコンなどのコンピュータ上で文字を入力するためのソフトウエア、インプットメソッドフレームワークとは、インプットメソッドと他のアプリケーションを結び付けるための機能やライブラリを含んでいるソフトウエアです。

 Lubuntuでは、「Fcitx」というインプットメソッドフレームワークと、それに対応した日本語入力システムの「Mozc」を使います。Mozcは米Google社が開発した「Google日本語入力」のオープンソース版です。Google日本語入力は、WindowsやmacOS、Android向けにも用意されていて、とても評判が高いソフトウエアです。Mozcでは一部の機能が提供されていないものの、便利に使えます。

 Fcitxは、すでにLubuntuにインストールされています。Fcitx対応のMozcは、Lubuntuにインストールしてすぐに実行できる形式の「パッケージ」としてインターネット上で配布されています。パッケージについては、別の回に詳しく紹介する予定ですが、ここでは「apt」というコマンドで、パッケージのインストール(導入)やアンインストール(削除)、アップデート(更新)ができることだけを覚えておいてください。この後で、aptコマンドを使って、Fcitx対応のMozcをインストールします。