Linuxを使ってみたいと思っても環境を用意するのはかなりの手間です。しかし、その状況は変わりつつあります。パソコンのOSとしてデファクトスタンダード(事実上の標準)となる「Windows」を開発している米Microsoft社が、Linuxに関連する技術やソフトウエアに対して積極的に取り組んでいるからです。
そこで、特集1では、Windows 10の標準機能となった、WindowsとLinuxを一緒に動作させるための仕組み「Windows Subsystem for Linux」(WSL)を取り上げます。2020年5月に登場したWSL 2では、Linuxとして使える機能や性能が大幅に向上しています。本特集では、このWSL 2のインストールおよび、Linuxディストリビューション「Ubuntu」の導入、GUIアプリの実行、Dockerの起動などのやり方を初心者にも分かりやすく解説しています。
特集2では、コンテンツ管理システム(CMS)の「Drupal」を紹介しています。このDrupalは、簡単に導入してそのまま使えるだけでなく、高い拡張性によりカスタマイズして使えます。米国の政府機関、米Johnson & Johnson社などの製薬会社、米IBM社や米Red Hat社といったIT企業などのWebサイトで利用されている本格的なものです。
特別企画では、最近話題の「量子コンピュータ」を扱いました。量子コンピュータは、現在のコンピュータと異なる仕組みや原理で動いています。簡単な計算の処理を理解するだけでも一苦労です。そこで「Minecraft」風のクイズゲームで楽しみながら、量子コンピュータについて学びましょう。
このほか、Raspberry Pi(ラズパイ)に関する新連載、詩とアートを組み合わせたIT用語の連載も開始しました。今回も読み応え十分のシェルスクリプトマガジン Vol.68。お見逃しなく!
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