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第17回 ネットワークの可用性を高める(チーミング)

複数のネットワークインタフェースを束ねて、一つのネットワークインタフェースとして扱う技術に「チーミング」(または「ボンディング」)があります。このチーミングには、帯域幅を広げる効果と、冗長化により可用性を向上させる効果があります(図1)。後者の可用性向上は、RAIDと同様にLinuxサーバーでは重要です。サーバーの運用管理の一つとして、チーミング方法を覚えておきましょう。

図1 チーミングの利点

ネットワークのプロトコルには「IPv4」と「IPv6」がありますが、広く利用されているIPv4でチーミングを設定する方法を紹介します。
今回もUbuntu Server 16.04 LTSをインストールしたサーバーを例にします。チーミングのためにネットワークインタフェースカードを二つ追加し、三つのネットワークインタフェースを搭載した状態としました。