Linuxには「ディストリビューション」と呼ばれる複数の種類があります。ディストリビューションによって操作方法が少し異なりますので、Linuxサーバーを構築する第一歩としてディストリビューションの選定から始めましょう。
LinuxサーバーのOSとして利用するディストリビューションの場合、以下の四つを満足するものがよいでしょう。
これらのことから、Linuxでは人気が高いディストリビューション「Ubuntu」のサーバー版「Ubuntu Server」を選択します。このUbuntuは、インターネット上に存在するサーバーのOSとして多くのユーザーに利用されています。そのため、情報が豊富です。また、多くのアプリケーションが「パッケージ」と呼ばれる形式で用意されています。このパッケージなら導入も簡単です。
Ubuntuには、最初のリリースから5年間のサポートが付いた「LTS」(Long Term Support)というバージョンがあります。ここでいうサポートとは、主に不具合対処やセキュリティ対策用の更新ソフトウエアの提供のことです。2017年9月1日時点において、LTSの付いた最新Ubuntuのサーバー版は「Ubuntu Server 16.04.3 LTS」です。最初のリリースは2016年4月21日なので、2021年4月まで安心して使えます。
Ubuntu Serverは、サーバーOSとして動作させるために最低限必要なソフトだけを導入した状態でインストールできます。そのため、不要なアプリが導入されたり、必要のないサービスが動作していたりすることはほとんどありません。