シェルスクリプトマガジン

第5回 リモートアクセス環境の構築(ファイルの送受信)

前回はUbuntu Serverにリモートからアクセスする環境を構築しました。これでコマンドによる操作が可能になりました。今回は、Ubuntu Serverとリモートアクセス用パソコンとの間でファイルをやり取りする方法を紹介します。

SFTPやSCPでファイルを送受信する

Ubuntu Server内でSSHサーバーが稼働していれば、ファイル転送の「SFTP」(Ssh File Transfer Protocol)や、ファイルコピーの「SCP」(Secure CoPy)でファイルを送受信できます。ただし、リモートアクセス用のパソコン側にSCPやSFTPに対応したクライアントソフトが必要です。
Tera TermもSCPに対応しているため、SCPによるファイルの送受信ができますが使いやすいとはいえません。Windowsの場合、「WinSCP」という無料ソフトがあります。このソフトだと、ファイルやフォルダーをドラック&ドロップするだけで送受信が可能です。
WinSCPの公式サイトにあるダウンロードページの「Installation package」リンクをクリックし、WinSCPのインストーラーファイル(2017年9月28日時点の最新版は「WinSCP-5.9.6-Setup.exe」)を入手して導入してください(図1)。

図1 WinSCPのインストーラー画面