追加ディスクのデバイスファイル名が分かったので、そのハードディスクにLVMを設定します。マシンのファームウエアが「BIOS」または「UEFI」で設定方法が異なります。
BIOSの場合は「fdisk」コマンドで次のように設定するのが簡単です。
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$ sudo fdisk /dev/sdb (略) コマンド (m でヘルプ): n Partition type p primary (0 primary, 0 extended, 4 free) e extended (container for logical partitions) Select (default p): p パーティション番号 (1-4, default 1): 1 First sector (2048-2097151999, default 2048): Last sector, +sectors or +size{K,M,G,T,P} (2048-2097151999, default 2097151999): Created a new partition 1 of type 'Linux' and of size 1000 GiB. コマンド (m でヘルプ): t Selected partition 1 Partition type (type L to list all types): 8e Changed type of partition 'Linux' to 'Linux LVM'. コマンド (m でヘルプ): w |
UEFIの場合は「parted」コマンドを使います。設定方法は次の通りです。
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$ sudo parted /dev/sdb (略) (parted) mklabel gpt 警告: いま存在している /dev/sdb のディスクラベルは破壊され、このディスクの全データが失われます。続行しますか? はい(Y)/Yes/いいえ(N)/No? Y (parted) mkpart primary 0 -0 警告: 操作の結果できるパーティションはアライメントが正しくないためにパフォーマンスがでません。 無視(I)/Ignore/取消(C)/Cancel? I (parted) set 1 lvm on (parted) quit |
BIOS、UEFIどちらの場合もディスクすべてをLVMで使うように設定しています。
まず、LVMを設定した追加ディスクに「pvcreate」コマンドで物理ボリュームを作成します。
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$ sudo pvcreate /dev/sdb1 Physical volume "/dev/sdb1" successfully created |
追加対象のボリュームグループを「vgdisplay」コマンドとgrepコマンドで調べます。ここでは、ボリュームグループ名として「shmag1–vg」が表示されました。
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$ sudo vgdisplay | grep Name VG Name shmag1-vg |
対象のボリュームグループに、先ほど作成した物理ボリュームを「vgextend」コマンドで追加します。
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$ sudo vgextend shmag1-vg /dev/sdb1 Volume group "shmag1-vg" successfully extended |