再度ログインしたら、初期設定を実施します。最低限必要なのは、固定IPアドレスの設定です。クライアントの場合、通常は相手からアクセスされることがないのでIPアドレスを固定にする必要はありません。サーバーの場合は、クライアントからアクセスします。よって、宛先となるIPアドレスが決まっていないと、どこにアクセスしてよいかをいちいち調べなくてはいけません。
Ubuntu Server 16.4.3 LTSの場合、固定のIPアドレスを「/etc/network/interfaces」ファイルに記述します。このファイルの作成や編集にもnanoエディタを使います。この一般ユーザーでは編集できないので、sudoを付けて実行しています。
1 2 3 |
$ export LANG=C $ sudo nano /etc/network/interfaces [sudo] password for ユーザー名: ← ユーザーのパスワードを入力 |
再起動したことで、LANGの環境変数の内容が消えてしまったので、「export LANG=C」を再度実行しています。
開いた画面(図3)の中で次の部分に注目してください。
1 2 3 |
# The primary network interface auto enp0s3 iface enp0s3 inet dhcp |
この行がメインとなるネットワーク設定です。先頭の「#」がある行はコメントです。「auto enp0s3」は、Ubuntu Serverを起動したときにネットワークが自動で有効になる設定です。「enp0s3」はネットワークインタフェースのデバイス名になります。パソコンの環境によって変わります。「iface enp0s3 inet dhcp」は、ブロードバンドルーターなどから「DHCP」(Dynamic Host Configuration Protocol)というプロトコルを使ってネットワーク設定を取得するための設定です。