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第26回 安全なFTPサーバーを作る(ProFTPDの導入)

ProFTPDを導入する

Ubuntuでは、ProFTPDが標準のパッケージ(proftpd-basic)で提供されています。よって、次のコマンドでインストールします。「[sudo] taro のパスワード:」が表示されたら、自分のパスワードを入力します。「続行しますか? [Y/n]」が表示されたら、[Enter]キーを押します。

インストール途中で「inetd経由」と「スタンドアロン」を選ぶ画面が表示されます(図2)。

図2 inet経由とスタンドアロンの選択画面

inetdは、「スーパーサーバー」と呼ばれる常駐プログラム(デーモン)です。このスーパーサーバーは、さまざまなサーバーへのアクセスを監視でき、アクセスがあったときにだけそれぞれのサーバーを起動します。すべてのサーバーを常駐させ、個々にアクセスを監視させるよりもメモリーなどのリソースの消費を抑えることができます。
ただし、ProFTPDを常駐させても近頃のコンピュータなら気にするほどのリソース消費はありません。また、個々に常駐させた方が速く応答できます。よって、ProFTPDを常駐させる「スタンドアロン」を選んだまま[Enter]キーを押します。
再度プロンプトが表示さされば、ProFTPDのインストール完了です。完了と同時に、ProFTPDが起動します。システム再起動時も自動起動するように設定されます。