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第25回 アクセスを制限する(ACL)

ACLを有効にする

Ubuntu Server 16.04 LTSを含む一般的なLinuxディストリビューションでは、通常、ACLが有効になっていません。有効にするには、ファイルシステムをマウントするときのオプションに「acl」を追加します。

システム起動時にファイルシステムを自動マウントする設定が書かれている「/etc/fstab」ファイルを書き換えて、ルートファイルシステムでACLを使えるようにします。次のように「nano」エディタで/etc/fstabファイルを開いてください。「[sudo] taro のパスワード:」のように表示されたら、自分のパスワードを入力します。

Ubuntu Server 16.04 LTSの場合、次のような内容が表示されます。2番目の列にある「mount point」が「/」(ルート)の行を探します。下の例では「/dev/mapper/shmag1–vg-root / ext4 errors=remount-ro 0 1」です。

4番目の列がオプションなので「errors=remount-ro,acl」のように「,」と「acl」のオプションを追記します。書き換えた/etc/fstabファイルを保存したら、

を実行してシステムを再起動します。