Ubuntu Server 16.04 LTSを含む一般的なLinuxディストリビューションでは、通常、ACLが有効になっていません。有効にするには、ファイルシステムをマウントするときのオプションに「acl」を追加します。
システム起動時にファイルシステムを自動マウントする設定が書かれている「/etc/fstab」ファイルを書き換えて、ルートファイルシステムでACLを使えるようにします。次のように「nano」エディタで/etc/fstabファイルを開いてください。「[sudo] taro のパスワード:」のように表示されたら、自分のパスワードを入力します。
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$ sudo nano /etc/fstab |
Ubuntu Server 16.04 LTSの場合、次のような内容が表示されます。2番目の列にある「mount point」が「/」(ルート)の行を探します。下の例では「/dev/mapper/shmag1–vg-root / ext4 errors=remount-ro 0 1」です。
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# /etc/fstab: static file system information. # # Use 'blkid' to print the universally unique identifier for a # device; this may be used with UUID= as a more robust way to name devices # that works even if disks are added and removed. See fstab(5). # # <file system> <mount point> <type> <options> <dump> <pass> /dev/mapper/shmag1--vg-root / ext4 errors=remount-ro 0 1 # /boot was on /dev/sda1 during installation UUID=ad6a441e-b140-44c2-a9c7-387b9cb100ef /boot ext2 defaults 0 2 /dev/mapper/shmag1--vg-swap_1 none swap sw 0 0 |
4番目の列がオプションなので「errors=remount-ro,acl」のように「,」と「acl」のオプションを追記します。書き換えた/etc/fstabファイルを保存したら、
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$ sudo reboot |
を実行してシステムを再起動します。