システムに関連するジョブの自動実行の設定は「/etc/crontab」ファイルおよび「/etc/cron.d」ディレクトリーの下にあるファイルに書き込まれています。/etc/crontabファイルの内容は、次の通りです。
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# /etc/crontab: system-wide crontab # Unlike any other crontab you don't have to run the `crontab' # command to install the new version when you edit this file # and files in /etc/cron.d. These files also have username fields, # that none of the other crontabs do. SHELL=/bin/sh PATH=/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin # m h dom mon dow user command 17 * * * * root cd / && run-parts --report /etc/cron.hourly 25 6 * * * root test -x /usr/sbin/anacron || ( cd / && run-parts --report /etc/cron.daily ) 47 6 * * 7 root test -x /usr/sbin/anacron || ( cd / && run-parts --report /etc/cron.weekly ) 52 6 1 * * root test -x /usr/sbin/anacron || ( cd / && run-parts --report /etc/cron.monthly ) |
/etc/crontabファイルおよび/etc/cron.dディレクトリーの下にあるファイルでは、ジョブを自動で実行する設定を次の書式で記述します。先に示したものと少し異なるので注意してください。
分 時 日 月 曜日 ユーザー名 コマンド
「ユーザー名」には、ジョブを実行するユーザーを指定できます。
/etc/crontabファイルには、毎日、毎週、毎月決められたときに実行するジョブをまとめて設定しています。一方、/etc/cron.dディレクトリーの下にあるファイルは、任意に日時、曜日に実行するジョブの設定が記述されています。
/etc/crontabファイルの末尾にある4行がジョブを自動実行する設定です。上から、毎時17分に「/etc/cron.hourly」ディレクトリーにあるスクリプトを、毎日6時25分に「/etc/cron.daily」ディレクトリーにあるスクリプトを、日曜日の6時47分に「/etc/cron.weekly」ディレクトリーにあるスクリプトを、毎月1日の6時52分に「/etc/cron.monthly」ディレクトリーにあるスクリプトを実行します。「run-parts」は指定したディレクトリー内のスクリプトやプログラムを実行するコマンドです。「test -x /usr/sbin/anacron ||」は、「/usr/sbin/anacron」ファイルが存在しないときに、その後ろに指定したコマンドを実行する処理を表しています。「anacron」は、cronと同じようにジョブを自動実行するためのプログラムです。システムに関連するものとして、どのようなジョブを実行しているかは、/etc/cron.hourly、/etc/cron.daily、/etc/cron.weekly、/etc/cron.monthly内にあるファイルの中身を見ると分かります。